情報経営イノベーション専門職大学 2年D組イノプロ Day1② 「アテンションエコノミー」という視点でメディアの進化を考え、NFTをそのディスラプティブなラスボスとして考えてみる

イノプロ2年D組Day1メモその② (その① NFTについてはコチラ

1970年代から50年続く「アテンションエコノミー」の終焉について

1970年代(いまから50年前w)。。「人気」や「名声」のおかげで、映画スターやアーティスト、アスリートたちの収入が増え始めました。

「鉄道王」「石油王」「新聞王」などなど。昔のお金持ちは、「資産+王」で呼ばれるのが普通。俳優や選手たちは「資産」を持たない「タレント(才能)」です。

なのに、急に稼ぎ始めた。

なにか空気のような(水商売ともいう)もので多額の収益を上げている人々。経済学者たちは、そんな人たちが登場したことに、時代の変わり目を感じ取ったのでしょう。

そこで、不動産など貸借対照表(バランスシート・BS)に計上される資産でない、人々の「関心=アテンション」で収入を得る人がいる。ということが指摘され始めました。(「資産」が「売上」を作るのに。。という前提)

そんな「アテンション」

アテンションをマネタイズするのは「メディア」です。テレビもYouTubeも、アテンションを集め、お金に換算します。

YouTubeの再生回数は、「アテンション」そのもの。もちろんテレビの視聴率も。

「アテンション × α(単価) = お金(メディア収益)」

この数式に基づき、企業が払う広告料金をメディアとクリエイター(コンテンツ)で分配します。

米国でテレビ業界市場は6兆円日本は1.6兆円。巨大な市場です。GoogleもFacebookも売上の90%以上は広告収益です。

しかし、最近この仕組みに問題が。。。

それは、メディアが増えすぎていること。

数が増えると価値が下がる。つまり、売上が減る。メディアが増え、市場全体が伸びないと、個々のメディアの取り分は減ります。。

そして、。。。誰もが「1日24時間」しかない。

いくらメディアやコンテンツが増えても、24時間以上コンテンツを消費することはできない。。。これ永遠のテーマです。

ゆえに、メディア市場は、常に「代替」されるリスクが。。新しいメディアが出てくると、古いメディアは使われなくなって潰れてしまう。。

アメリカやイギリスでは、すでにYouTubeよりtiktokのほうが視聴時間が多い。ユーザーの時間を取り合ってるので、両方が生き残ることはないのです。

ということで、メディアが増えすぎで、「アテンション」をマネタイズしてきたメディア市場が機能不全を起こしています。

これが2020年代の現状です。

そこに登場したNFT。

NFTとメディアを結びつけた先になにか新たなビジネスはないものだろうか。

先日のDay1①で考えた「NFT×コミュニティ」ビジネスモデルは、クリエイターにも報酬が行き渡る新たなコンテンツ装置になるのではないでしょうか。

その理由は、まずブロックチェーンを基盤にする「クリエイター・コミュニティ」は、透明で公平なものになる可能性が高いことがあげられます。報酬にトークンを用いる組織モデル(DAO:Decentralize Autonomy Organization)は、貢献度による報酬が可能になり、クリエイターのモチベーション維持に役立ちます。

また、DAOによる「コンテンツ生成装置」は、運営コストが安価になるでしょう。既存メディアのような株式会社的、IP管理・企画などの頭脳・管理部分が不要です。

NFTを作品だけでなく、コミュニティに紐づけるイノベーションが、次世代のメディアビジネスの主流になるのではないかと思います。

ここで、ようやくメディアの種類は変われど、アテンション=広告収入だけに頼っていたクリエイターは、大量のコンテンツを作り続ける重労働から解放されるのではないでしょうか。


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②マイケル・ゴールドハーバー(Michel H. Goldhaber)の”The Attention economy and the Net

 money now flows along with attention

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If you have a Web site, don’t charge for it, because that will only reduce the attention it gets. If you can’t figure out how to afford it without charging, you may be doing something wrong.

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The Paying attention, the attention economy,March 31, 2020, Berkley Economic Review

Later, in 1997, theoretical physicist Micheal Goldhaber warned that the international economy is shifting from a material-based economy to an attention-based economy, pointing to the many services online offered for free. 

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