情報経営イノベーション専門職大学 【イノプロ】2年D組 Day3 Z Venture Capital 湯田将紀さんをお招きしました

ベンチャーキャピタリストに話を聞くその2 (その1はコチラから)

Z Venture Capitalの湯田さんのお話を聞き、学生は「なぜ、あなたのサービスはユーザーから選ばれるのか?」の答えを考えました。

湯田将紀さん プロフィール

早稲田大学社会科学部卒業後、ヤフー株式会社に入社。企画、マーケティング、財務業務等に6年半従事した後、2018年10月よりZ Venture Capital(旧YJキャピタル)に参画。Z Venture CapitalではFintechを中心に投資業務に従事。2020年よりスタートアップとPayPayミニアプリ開発を目指す「PayPayAccelerator Program」を運営。過去には週刊金融財政事情「Fintech+(フィンテックプラス)」にてFintechスタートアップを紹介するコラムの連載を担当。

会社HP:https://zvc.vc/
Twitter: https://twitter.com/yudamasak1
note:https://note.com/yudamasak1/

お話のポイント

  1. 投資家が、起業プランを評価するポイントは6つ。①市場規模・②タイミング・③PMF・④競合優位性・⑤チーム・⑥バリュエーション
  2. 今日のテーマは、「真似できない競合優位性」
  3. 競合優位性 = 価値✖️独自性
  4. イノベーションは「発明✖️商業性(マーケティング)」
  5. 「発明」を「商品化」しないと、「イノベーション」ではない


競合優位性の考え方

独自性があって、価値があるもの。つまり、お客さん目線で役に立つもの。お客さんの課題を解決するもの。

それが、自分たちの「やりたいこと」「夢」を、ビジネスプランに昇華させるキーワード(考え方)です。

ぜひ、「ユーザー」目線で、「競合優位性」を説明できるようにしましょう。

下記スライドは、湯田さんの説明資料です。

ユーザーの役に立っているか?を「石」に喩えて、説明してくださっています。

  • A:競合優位
  • B: 庭の砂利(役立つものだけど、誰でも容易に手に入る)
  • C: 珍しいカタチをした石(独特すぎて「価値がない」
  • D:道端の石ころ(どこにでも手に入る)

他湯田さんからのコメント(価値・競合を考える時の発想法)

  1. 「価値」に辿り着く発想法。
    1. 発想方法:自社サービス・商品を使った人が、どんな顔でお礼を言われるのか?を具体的にイメージする。
    2. 高齢者むけに「簡単」なメッセージツールを開発する
      1. 「簡単」だけでは、「価値」とは呼べない
      2. そのツールを使ったら、高齢者の方からどんなお礼を言われるのか?イメージしてみる
      3. たとえば「孫の笑顔が見れて嬉しかった」などなど。
      4. 「孫とのコミュニケーションができて、楽しい」→これが「価値」
    3. 「価値」が明確になると、サービスの提供方法(マーケティング手法)が定まってくる
  2. 自社の代替品・競合の捉え方
    1. Netflixが誰を競合と捉えているか?
    2. 競合は「エンタメ全て」=日常の楽しみを提供する
    3. どこを競合と考えるか?その視点で、価値の定義が変わってくる
    4. 発想アプローチとして、色々な視点から「競合」を考えると、提供する商品やマーケティングの訴求が変わる

QAセッション

Q: 人のどんな面を見て、投資を決めるんでしょうか?(後藤ルナ)
A:一度、その会社に投資をしたら10年付き合うことになります。一緒にやっていきたいと思えるか、フィーリングが合うみたいなところは重要視しています。
Q:直感が大事なんでしょうか?
A:一般的な尺度もあります。その領域にとても詳しい。実績がある。スピード感を持って、事業をブラッシュアップできてるか?など、こうした尺度とフィーリングなど総合的判断になります。

Q:新しい会社はどこで発掘するんでしょうか?
A:投資家、起業家さんからの紹介が多いです。SNSで見かけたら、こちらから声をかけることも積極的にやってます。起業家は、SNSでの情報発信はした方がいいと思います。

Q:SNSでの情報発信は、事業が固まってない段階でもやってもいいんでしょうか?(関根慶人)
A:発信して損はないです。畏まらずに発信した方が良いと思います。

湯田将紀さま御講話

授業構成

  1. 湯田さんご講話(20分)
  2. ブレークアウト(70分)
  3. 学生チーム発表(1分・日本語)
  4. 湯田さん講評(15分)

オンライン授業システム構成

  • 自分・ゲスト・学生zoom。学生はリアル教室。
  • 教室スピーカーは使用せず。
  • ネット速度 (有線) 下り778Mbqs 上り 819Mbps
  • Windows機・Mac Book Air 2台体制

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