社会課題を解決するテレビ番組 – カンヌMIPTV

今日はフランスの地中海沿岸カンヌにいます。

日本から約20時間。羽田から北上する飛行機は、カムチャッカ半島を通り過ぎ、グリーンランドを越え、イギリスとカンジナビアの間の海からヨーロッパ大陸に入るルート。とりあえずパリまで15時間の長旅です。

このカンヌで、テレビ番組の見本市「MIPTV」が開催されてます。60ヶ国以上のテレビ局関連の会社が参加、最新のテレビ番組について売買したり、ディスカッションしたりする場です。

最近のテレビ番組のトレンドは「社会課題の解決」

格差、教育、高齢化社会などなど。テレビ番組も、ただ面白い、暇潰しな商品ではなく、社会と関わりを持ち、その課題解決の役割を担う存在として再定義されています。

たとえば、韓国のNHK的存在KBSの「NO MONEY NO ART」という作品。アーティストは貧乏、芸術家は稼げない。。。という社会通念に「そんなことはない」ってことをコンセプトにした番組です。

ほかにも、「TIME HOTEL(CJ ENM)」は、人間に大切なのは「お金」じゃなく「時間」だ。時間は誰にも平等。ということで、ゲームで勝つと「時間」をもらって、最後まで生き残った人が勝つという番組です。

韓国テレビ局は、番組コンセプトがシンプルで、社会課題と繋がっていることを明確に言語化しています。

Keep Talking&I love it(MBC)という作品。オーディエンスの前で、とっておきの自分語りを披露します。この番組の仕掛けは、途中で話をストップする点。

オーディエンスは、自分が聞きたい話者に投票。最多得票の人の話だけ、最後まで聞けるという仕掛けです。

テレビで聞けなかった話は、放送後YouTubeで公開するそうです。この番組視聴者のうち、かなりの数がYouTubeを見るでしょう。

ユーザーを引き込む、モチベーション、動機付けが明確な戦略だと思います。

Shooting Star(SBS)は一生懸命練習し、勝利するゴールにコミットしてくれる女性タレントをキャスティング。知名度はありませんが、その一生懸命さが視聴者を引き込み、一緒に勝利を目指すことに熱狂する。

番組プロモーションは、誰もが知っている有名なサッカー選手をコーチとしてつけることで補っているとのこと。サッカー選手のファンがまず視聴者になり、そこから家族全体を巻き込む。

最初のアテンションからの成長戦略が明確です。

日本でも「推し活」が流行っています。バイト代をほぼ「推し」に使う学生は珍しくない。

韓国のテレビ番組は、こうしたトレンド、消費行動を番組コンセプトにうまく落とし込んでいます。

イノベーティブなアイデアを発想するのが起業家=iU生の努め。テレビ番組の奥に潜む「社会性」を感じて欲しいと思います。