パリ、マレ地区のカフェでお茶しながら、同僚と未来のコンテンツの話をしてました。
ちょうど小さな子どもがよくYouTubeで見ている「Baby Shark」の話題になりました。
「どんなのだっけ」と動画をスマホで流したら、カウンターにいた店員が突然踊りながら歌い出しました。
「ワオ」陽気すぎるパリ人。。でもBaby Sharkがこんなに知られてるなんて。。(歌自体は誰もが知ってる童謡らしい。)
miptvで、「コンテンツが旅をする」そんな企画がいいのだ。という話をしていました。
“It is traveling” コンテンツが自らメディアに乗って世界中に広まる。
でも、どのようにしたらTRAVELするのか?
わかりやすさ?シンプル?てことでしょうか。
多様な人種をキャスティングするとか?2ヶ国以上でロケするとか。
「エミリー、パリに行く」は、シカゴで広告代理店勤務のエミリーがパリに転勤?になり、活躍する話。パリの風景、オシャンな人々、食事などなど。映像がポップになります。
「令嬢アンナの真実(Inventing Anna)」というドラマもあります。ニューヨークに住むドイツから来た令嬢という設定。ドイツロケもあります。
どちらもNetflixオリジナルです。フランスやドイツのNetflix加入者が、現地ロケのドラマを楽しく見るだろうことは予想つきます。ホントかどうかは下記動画をw
そーいえば、むかしベトナムを旅したとき、現地のテレビ局のおじさんが、「韓国ビジネスマンがやってきてVHSを渡された。タダであげるからガンガン流せ」と言われた、と。。
韓国は、現地テレビの広告枠をサムスンなど家電メーカーが買い、そこに韓国ドラマを放送する。なんて戦略もしてました。
韓国ドラマはそんなことを10年以上やって、ようやくいまの隆盛があります。
フランスで日本アニメが人気になったのは、そのむかし、誰かが「グレートマジンガー(グレンダイザー)」というアニメを勝手に夕方の時間帯に流したから。。という話を聞いたことがあります。→こんなサイトがありました。”豪氏研究所“
テレビ局はとにかく放送枠を埋めなければならない。そこで、著作権関係なく、ビデオテープを持ち込み、そのまま放送してたらしい。そこで子供たちに大ヒット!
こういう話はたくさんあって、ブルース・リーも、新作映画館でない安い料金の映画館に配給され人気がでたという。
格安の新製品が市場を席巻し、大企業を打ち負かす。自分がMBAを取りに行ったときいまでも心に残ってるクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」理論です。
市場に投入されるときは、既存勢力からオモチャ扱いされるが、あっという間に逆転される。
Baby Sharkの動画も全然凝ってない。。それでも127億回も再生されてる。投稿されたのは6年前。
6年前のYouTubeって、すでに未就学児動画がたくさんあったはず。
Adobeのブログ”Behind the success of the ‘Pinkfong Baby Shark’ phenomenon“(2021年8月17日Erica Schisler)”によれば、インドネシアでBaby Sharkの「踊ってみた」動画が再生数を伸ばしてることに気づいた韓国Pinkfongの社員がその波に乗っかり色々企画動画を投入し、東南アジアでヒットしたらしい。。
ともかく、既存の商品を新たなメディア(デバイス)が出たタイミングで時代に合わせアレンジして出す。→ヒットするかも。。ってことを少し考えたカフェタイムでした。
毎回ピッチフェスに審査員としてお越しになられている田島ひかるさんの授業でもイノベーションを起こす外的要因の一つとして、デバイスの変化が挙げられていました。(授業紹介のブログ)そんなタイミングをアンテナ張って捉えたいです。
