社会の裏側を垣間見られる本。
マッチングサイトで働いていた著者(日向琴子さん)がその経験を語っています。また、マッチングサイトを利用している人たちのインタビューも面白い。
著者が働いていたマッチングサイトは、元々教科書の訪問販売をしていた夫妻が始めたそうです。
ビジネスモデルは、男性の初期登録料とマッチング時の紹介料。つまり、会員になった男性から女性の紹介を依頼されるほど、売上が伸びる仕組みです。
だからといって、ゴリ押しをすることもない。信用第一ということらしいです。
入会問い合わせの電話やその後のインタビューは、綿密なシナリオが出来上がっています。インタビューして入会にまで至る女性は、すぐ提携の撮影スタジオで写真を撮るそうです。スタジオには、いろいろな衣装が選び放題。
テックを使ってマッチングするアプリと違って、アナログに品質保証するニッチなサービス。
ビジネス分析視点で読むと、勝ち残り戦略は基本同じ。一度学べば、あらゆるビジネスに横展開できることがわかります。
利用者の方たちのインタビューも面白いです。利用者は「若い女性とパパ」だけでないことがよくわかりました。
この本も学校の図書館にあります。