高野秀行さんとの対談本『世界の辺境とハードボイルド室町時代』『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』を読み、清水克之さんのことを知り、ぜひ読みたいと思ってた本です。
現代の日本社会の礎は、中世に始まっている。中世を境にそれ以前と以降では全くその姿が違う。と言うことを対談本で知り、ええーと思いました。
この本は、その中世の出来事を詳しく&面白く書いています。
古い権力構造が壊れ、まだ安定期にも入ってない中世。まさにアナーキー。起業家魂が心踊る時代です。
誰もが文句を言い、相手をしばくw
自己主張すると、なんか和を乱す。。的な空気感がない中世。
そもそも計量の単位がバラバラだったり、存在しない偉い人の名前を語って密貿易していたり。。
みんな自己利益のために生きている。楽しそう。
そんな時代に生きてみたかったです。
それと姫路の書写山「円教寺」の屋根瓦に刻まれた恋文?とてもロマンを感じました。なんといっても、瓦をふいてから450年。誰にも気づかれずにいた恋文。偶然お寺の修理時に発見されたそうです。
とにかく、目から鱗の話が満載の、とても面白い本です。
図書室にあります。
