国商 最後のフィクサー 葛西敬之 – 森功

国鉄の改革3人組や、安倍元総理の後ろ盾、リニア新幹線などなど。。よく名前を耳にした葛西敬之氏の評伝です。

自分の好きな森功氏が作者ということで、読んでみました。

東海道新幹線は「JR東海」が保有。東京駅は「JR東日本」。なので、まだ切符を買っていた時代は、東京駅八重洲側「JR東海」の切符売り場を探したり。。。

葛西さんが仕掛けた東海道新幹線の「品川」駅停車。これも、JR東日本とJR東海の争いがあったり。。

いま品川駅は大工事してますね。その辺も暗闘があるんでしょう。

それと、NHK会長人事。JR東海の松本さんが会長になってましたが、その背景とか。。

国鉄分割に協力した「動労」が、JRになってから裏切られたり。。

もっと昔の国鉄分割。改革3人組として活躍された時代のことも書かれています。

自分の高校時代(1980年代)、成田線都賀駅から千葉駅に向かう電車がスピードを遅くして走る「順法闘争」が、まだありました。

「ノロい。。カッタりーな」てw

千葉駅の10番線ホームは、成田方面から来る電車がちょうどカーブして入ってきます。白ペンキでスローガンが書き殴られた車両が入ってくる光景を覚えています。

「順法闘争」の意味改めて調べたら、なるほど!こうことか。(1973年の映像が載ってます)

その「鬼の動労」の本拠地が千葉だったのもオトナになってから知りました。

いまでも、千葉駅の周りには再開発されないまま残ってるJRの古ぼけた建物が残ってます。。

とりあえず、2010年代の政治や経済の裏側と、今後のリニアやEXPO2025以降の日本を少しだけ考えるにはいい本かも。

図書館にあります。