2023年度の3年生イノプロは、沖縄県の建設業「福地組」さまをお招きし、商業ビルのリノベーション企画の立案に取り組みました。
「めんそ〜れ。那覇で一番の繁華街「旭橋」にある築29年、6階建て商業ビルを盛り上げるリノベ企画コンテスト。優勝チームは沖縄へGO!」☜資料です。
福地組が購入した那覇市旭橋近くのスナックビル「東町ビル」。そのリノベ企画をiU学生が請け負います。
4月29日土曜日の朝、iUホールに3年生約200名が集結。
会場には福地組の福地社長と堀川さん、それに福地組とタッグを組んでいる株式会社カロリーの小川弘純代表取締役の3名が駆けつけてくれました。
まずは、福地組福地一仁代表取締役社長から、今回の企画概要を説明していただきます。
ポイントは、地域の発展に役立つ企画。
「古いビルを取り壊し、新しいマンションを建てる」→「経済的合理性」だけを追求すると、街が死んでいく。人通りが増え、活気ある街になる起爆材になる企画を求めてることを強調されてました。
伝えたかった「今、地方で起こっていること」
“私たちが提起した地方の課題、それは「那覇の中心部でも、空きビルや空き店舗が増えている」という事実。”
福地社長のnote #2:「若者・よそもの・変り者」たちと考える沖縄の魅力的なコンテンツ(前半)|Fukuchi
続いて、福地組の堀川大さんから、地域の家賃相場、広さ、現状の写真など。リアルで生々しい不動産ビジネスの現状を教えてもらいます。
さらに、株式会社カロリーの小川弘純代表取締役から、ブランディングについての説明を聞きます。
小川さんは、宮下公園のホテルsequenceのデザインや、台湾の「福湾チョコレート(Fu Wan)」など、フード関連でたくさんのブランド立ち上げを手がけた方です。
面白かったのが、sequenceのチェックインを17時に、チェックアウトを14時にするというアイデアを実装したときの話。
ホテルのチェックアウト11時ってホントにジタバタします。なので「14時に!」ここまでは学生でも思いつきます。
じゃあ、チェックアウトをズラすとオペレーションにどんな影響があるのか?フロント人員のシフト?レストランメニュー?などなど。
いちばんは、部屋のクリーニング要員。日本のホテルの清掃員の方々は、11時から15時の間にフル稼働してる。
でも、15時以降はどんどんお客さんがチェックインするので手があく。なので、近隣の清掃要員の方々が、sequenceに来てクリーニングしてくれたらお互いにいいのでは?というお話でした。
アイデアを具現化するために、市場調査してみる。すると実装のタネが転がっている。起業を学ぶ上でとても勉強になったと思います。
ブランディングするときのこだわり、ゼロイチで企画を立ち上げる時の手法、プロジェクトに関わる人の心を一つにするコンセプトコピーの重要性などを教えていただきました。
大事なのは、物件に関わるあらゆる情報をインプットすること。歴史、利用状況などなど。アウトプットの前にまずインプットが必要であると思いました。
午後からは、教室に分かれて、各クラスでグループワークの時間です。
福地組のお二人、小川さんに各クラス巡回していただき、学生からの質問に答えて頂きます。
自分のクラスでは、まずお客さんのイメージを掘り下げ、明確にしようと言う話をしていました。ペルソナですね。
この話に刺激を受けて、3つもペルソナを作ってるチームをいました。
やはり、リアルで生々しいオトナの話、実際にビジネスで起きてる話は学生にとって刺激的なんだと思います。
教室を職場にするというコンセプトが実現できたかなと思います。
サタデーハッカソン第一日目は、合計360分。一つの企画をチームで考えぬく。いい経験でした。
福地社長、堀口さん、小川さん、ありがとうございました!
福地組プレスリリース(産学連携) iU (情報経営イノベーション専門職大学)と 那覇のビルディングリノベーションに関するピッチコンテストを開催(2023.05.12)を開催
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